なぜ昨年グランヴァロールジュニアユースを再始動したのか。
少し頭の中を整理したいと思います。
プロサッカー選手の育成、勝利だけが目的でグランヴァロールジュニアユースを再始動した訳ではありません。
みんなそれぞれに夢や目標があると思います。
トップレベルでやりたい選手、高校ではサッカーをやらない選手。
それぞれだと思います。
そしてこれから全員に起こることがあります。
それは自分の思い通りにいかないことや上手くいかないことです。必ず誰にでも起こります。
34歳の今でも常に起こり続けています。
そんな時にグランヴァロールジュニアユースに入って鍛えた心の部分をみんなには活かしてもらいたい。
心を鍛えるという部分に非常に大切にしています。
日々のトレーニングでみんなの何を見ているか。
それは心の部分です。
取り組む姿勢であり、意識の部分です。
みんなの表情を見ればすぐに分かります。
時には厳しい言葉で投げかけている時もあります。
それは本気で変わるべき所だからです。
そんな時に表情に出したり、プレーをやめたりしても何の解決にもなりません。
みんながやるべきことはシンプルです。
自分自身に矢印を向け続けることです。
そしてやり続けることです。
どうしても人間なのでメンタルが落ち込む時もあります。
大切なことはそのメンタルの振り幅を安定させることです。
その安定がパフォーマンスの安定にも繋がります。
自分のミスで失点することなんていくらでもあります。
試合に出れないことなんていくらでもあります。
目に見える序列を作られることなんて当たり前です。
自分自身もこれまでに自分のミスで何回失点に絡んだことか。
そして何ヶ月試合に出れなかったことか。
ただしそこでプレーを止めることは許されません。
お父さん、お母さんに助けを求めてもピッチにはいません。
大切なことは自分で解決していく力を身につけていくことです。
それが思い通りにいかないこと、上手くいかないことに向き合えるメンタリティーに繋がります。
試合に出る、出ない。
試合に勝つ、負ける。
このようなことはこれからのみんなの長い人生の中でのごく一部にしか過ぎません。
本気でサッカーと向き合わないと本当に逞しい心を獲得することはできません。
本気でサッカーと向き合うということはひとつひとつのトレーニングを大切にするということです。
思い通りにいかない、上手くいかない時にその選手、その人間としての評価が問われます。
社会で生きていくということは人からの評価や序列にどのように上手く付き合っていくかということだと考えています。
なぜグランヴァロールジュニアユースを再始動したのか。
何年後も何十年後もブレることはありません。
クラブの理念とビジョンはとても大切です。
