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厳しい現実

どこのクラブも11月の終わり頃になると契約満了の発表があります。

プロサッカー選手になるという新入団選手の発表があり夢を叶えたという裏側では厳しい現実もあります。

毎年100名以上のプロサッカー選手になる選手が発表されます。

しかし毎年100名以上の退団選手の発表もあります。

これがプロサッカー選手の現実です。

特に30歳近くになると厳しい目でクラブから見られます。

試合に出ていなければすぐに若い選手と入れ替わることになります。

ただ、20歳、21歳の選手たちにも厳しい通告が待っています。

1年目はクラブで見るけど2年目はレンタルで外に出される。

そのレンタル先で活躍することができなければ高卒2年目、3年目で契約満了が通告されます。

実際に今年も高卒2年目、3年目の選手が通告されています。

自分自身も3年目の21歳で通告されました。

3年前は夢を叶えたというところから、3年後はその夢の舞台から退かなければいけませんでした。

入れ替わりはとても速いです。

どんなに育成年代で世代別代表、全国大会優勝などを経験しても必ず誰にでも壁にぶち当たることがやってきます。

今までやったことのないポジションや、今までと違う要求をされる監督など。

大きくサッカーのやり方が変わることもあります。

必ずそのようなことがやってきます。

大切なことはそのような壁にぶち当たった時にしっかりと帰ってくることが出来るリバウンドメンタリティーを身につけておくことができるか。

自分の好きなことしかやらない、このクラブ、この監督とは合わないは問題外です。通用しません。

選手である以上クラブ、監督に合わせなければいけない。

そしてこれらのことはプロサッカー選手だけに限ったことだけではない。

社会に出て組織の中で生きていくということはそういうことだと思います。

だからジュニアユースの選手たちにはいつも伝えています。

選手である以上、監督、コーチの要求にまず応えようとしなければいけない。

自由を間違えてはいけない。

そして大切なことは要求に応えて終わりではないということです。ここで終わるからみんな同じような選手になってしまう。

だから自分を磨くための自主練が大切になる。

そこから違いを出していかなければいけない。

要求に応えながら自分にしかない強み、武器をチームの勝利の為に発揮すること。表現すること。

このような選手がいつでもどこでも誰とでもどんな監督ともしっかりとプレーできる選手になれると思っています。

絶対に間違ってはいけないことは経歴、肩書きではサッカーはできないということ。

こだわって指導していきたいと思います。

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