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明確な夢、目標を持とう

いつもジュニアユースのトレーニングの前には大津高校サッカー部がトレーニングを行っています。

トレーニング終盤に行うA1 vs A2の紅白戦が非常に見応えがあります。

A1はスタメンで出るであろう11人です。

A2は12人目以降の選手たちです。

なのでA1はプレミアリーグメンバー。A2はプレミアのサブメンバーになります。

しかし、いつもA1メンバーが勝つわけではありません。

もっと言えばA1メンバーが上手くいかないことの方が多いです。

これは自分自身も経験ありますが非常にA1メンバーはやりにくいわけです。

A2メンバーは負けて当たり前で失うものは何もないからです。

あわよくばA1メンバーに入ってやろうと思っています。

しかし、パフォーマンスの良かったA2メンバーがA1に行くと何もできません。

A2メンバーの時のパフォーマンスを出すことができないわけです。

この前、平岡先生ともこのことについてお話をしました。

A1メンバーで試合に出ることを目標にしてしまうと、いざA1メンバーで試合に出るとなった時に目標がなくなってしまう。だからメンタルがブレてしまう。

次はミスをしないこと、メンバーから外されないことを考えてしまう。よってプレーが消極的になってしまう。

では何が大切なのか。

もっと先のゴールがない目標を立てることだと思います。他人の評価に一喜一憂しない常に自分の目標と向き合うことのできる目標を立てることです。

自分はプロサッカー選手になることでした。でも当時を振り返るとプロサッカー選手になってどんな選手になりたいかが足りませんでした。

ゴールがある目標では物足りませんでした。

しかし、当時はプロサッカー選手になる為に何をしなければいけないのか。しっかりと考えていました。

カテゴリーが行き来しようがこのことだけを考えていました。

だから常にスタメンで出るチャンスを狙っていましたし、チャンスが来たら絶対に逃さないことも考えていました。

同じポジションの選手が先輩だろうが関係なく激しくプレーをしていました。

当時は生意気と思われていたかもしれません。

実際にOBの方々が所属クラブのOFFの期間を利用して練習に来てくれたこともとても刺激的でした。

当時はジェフの櫛野さん、巻さん、レイソルの落合さん、鹿島の中村幸聖さん、グランパスの原田拓さん。

現役の先輩方相手にゲームをするのが非常に楽しかった覚えがあります。

先輩方も本気でプレーをしますし、この先輩方が自分の目標の基準でもありました。

今でもこの頃のゲームは鮮明に覚えています。

それだけ自分にとっては刺激的な機会だったと思います。

だからそれだけ明確な目標、夢を持つことは自分の成長の為にはとても大切なことだと思います。

そして何が嬉しいかというと現在来年度の入団の申し込みをくれている選手の中にこのような選手がたくさんいることです。

目標、夢がプロサッカー選手が全てではありません。

精神的に強くなりたい。逞しくなりたい。上手くなりたい。成長したい。

この目標、夢にゴールはありません。

ゴールがない目標、夢を明確に持つことで成長に限界はないし、成長を楽しむことが出来る。誰かと比較する必要もない。

このようなことを大津高校サッカー部の紅白戦を見ながら感じたことでもあります。

サッカーはメンタルスポーツです。

まだみんなは小学生、中学生。

誰かと比較している時間はもったいない。

成長を楽しんでいこう。

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