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黙るということは

いつも平日の練習前には大津高校サッカー部がトレーニングを行っているのグラウンドには早めに行きトレーニングを見学しています。

木曜日は大津高校サッカー部が紅白戦を行っていました。

A1vsA2、A3vs1年生。

この紅白戦が面白い。なぜならば明確にカテゴリーの差が出るからです。

止める、蹴る、運ぶの丁寧に正確に速く行える技術。

球際、切り替え、セカンドボール、ハードワークといったプレー強度。

ひとつひとつのプレーの質、こだわり。

そしてすぐに下のカテゴリーに落とされるという緊張感。

だから上のカテゴリーに目を向けるとやってはいけないミスは絶対にやりません。やったらどうなるか分かっているからです。

これらは毎週全国リーグを闘いながら鍛えられたメンタリティーでもあると思います。

ひとつの致命的なミスが取り返しのつかないことになるようなリーグだからです。

そしていつも注目してみているのが一年生チームのパフォーマンスです。ほとんどの選手たちが高校年代のプレー強度、プレースピードに苦労しています。

これらは自分の高校1年生の頃と重なる部分があるので選手たちの気持ちが分かります。

自分はある程度身体は強い方で当たり負けすることはありませんでしたが高校年代になると全てが通用しませんでした。

中学年代まではトラップミスをしても身体を当てればボールを失うことはありませんでしたし、ボールを受けて考えてからでも曲面を打開することができていました。

ただ高校年代になると身体的なことで解決してきたことが解決できなくなります。

平岡先生とも紅白戦を見ながらお話をさせていただきましたがこの中3と高1の年代の移り変わりをどれだけスムーズにできるかで選手たちの成長は変わるよと言われていました。

自分もこれまでに高校年代の指導を4年間経験してきたので同じ想いです。

高校年代で自分の課題と向き合い3年間で変化を起こせる選手もいます。そのまま変化を起こせない選手もいます。

ただ自分が考えるのは高校年代でこのような変化を起こす起こさないの問題ではなく高校年代ではこうなるよと。このままだったら通用しないよ。と中学年代までにしっかりと指導することが大切だと考えます。

高校年代に行ってから気づくのではなくです。教えなければいけないことは絶対に教えないといけない。

そうすれば高校年代では違うことにチャレンジできます。力のある選手であれば早い段階からプロの世界で闘うための準備をすることができます。

自由と楽しいを絶対に間違えてはいけない。

そしてコーチからの問いかけや投げかけにしっかりと反応できるようにならなければいけない。

「なぜこういうプレー、こういう判断をしたの?」

「こういう意図でこのような判断をした方が効果的だと思いました。」

「でも今の状況であればこっちの選択肢もあったよね?」

このようなキャッチボールを誰とでもできるようになって欲しいし、例えサッカーを離れてもコミュニケーション能力は必要とされます。

与えられた仕事を黙々とこなすだけでは必要とされません。

自分から率先して言われなくても動けるようにならなければいけません。

そして質問に黙る選手が多く感じます。黙るということは考えることを放棄している。誰かに言われないと動けなくなってしまう。

そっちの方が責任を取らなくて良いし言われたことをやっている方が楽だと覚えてしまう。

だから誰がサッカーをやるの?とか集中しろ!とかやらされるな!とかになってしまう。

そもそもなぜこのようなことをみんながサッカーが上手くなりたくてグラウンドに来ているのに言わないといけないのか。

クラブの理念は高校年代、その先の年代で活躍できる人材、選手の育成です。

だからプレーする選手たちが本気でこれから自分がどんな選手になりたいのか。どんな人材になりたいのか。

クラブの理念と選手たちの意識がしっかりと重なれば凄い成長が待っていると考えます。

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